2005年から続いている龍が如くシリーズ。
今作はその第一作目『龍が如く1』の舞台から17年前の出来事を描いたストーリーとなっています。
PS4/PS3の他steam等でプレイ可能。
ゲームの舞台は1988年、日本が好景気だったバブル期。2大都市である東京【神室町】大阪【蒼天掘】を舞台に、2人の主人公である東城会の若き極道『桐生一馬』とキャバレー支配人を勤める元極道『真島吾朗』の若い頃の生き様の物語。
シリーズをプレイしたことがあって、真島さんが好きなら今作は絶対やるべきです。
真島さんと言えばクレイジーな兄貴というイメージですが、それだけではない厚みのある人間性が描かれています。
ストーリーもかなり引き込まれる作りになっていて、龍が如く1であっさり退場してしまったキャラクターたちが丁寧に描かれているんです。
もちろん、サブストーリーやミニゲームも面白いものが多く、特に『神室町マネーアイランド』『蒼天堀水商売アイランド』はボリュームが凄いです。
そんな極上のエンターテイメント作品『龍が如く0』をさっそくレビューしていこうと思います。
目次
「バブル」舞台の作り込みが凄い
主題歌の曲名も「バブル」なくらい今作はバブル推し。
私はバブル未経験の世代なので知識としてしか知らなかったのですが、プレイしていてバブル感が凄い伝わってくるんですよね。人込みから聞こえてくる「外車が欲しい」や「ケチケチするな」といった景気の良い会話がもうバブルを感じさせてくるんです(笑)
街並みも、当時の資料をもとに世相やカルチャーが反映されているので、バブル経験者だと懐かしい気分になれるんでしょうね。ゴミ袋もよく見ると黒や水色だったりと本当に細かいところまでこだわっているのが分かります。
個人的に一番驚いたのはゲームセンターですね。実名店舗として新宿スポーツランドといった建物も見ることが出来ます。今でも数々のアーケードゲームの大会を開いている店舗として有名なので、ゲーム内で見るとなんだか新鮮に感じてしまいます。
4種類の新作ゲームが遊べるのですが、どれも当時大ヒットしたセガの代表的なアーケードゲームなんです。ラインナップは「スーパーハングオン」「スペースハリアー」「ファンタジーゾーン」「アウトラン」となっています。
また、サブストーリーでゲーマーのライバルたちと得点を競うやりこみイベント等も用意されています。「300万点出す」などの達成目標もあるので、レトロゲームファンはぜひ挑戦してみてください
爽快感あるバトルシステム
シリーズでバトルシステムに大きな違いはないのですが、主人公2人がそれぞれ3種類のバトルスタイルで戦えるようになっています。ストーリーを進めることで強力なスタイルを獲得出来るので、攻撃方法はもちろん、その構えや立ち回りも相手のタイプに応じて切り替えると面白いです。
難易度は多少アクションが苦手でもボタン連打で何とかなる感じでした。派手なフィニッシュ技「ヒートアクション」も健在です。バリエーションがとにかく豊富で、桐生一馬は96個、真島吾朗は70個もあるんですよ。
爽快な演出からネタ的な演出まであるので、簡単に倒せるチンピラ相手にも演出見たさでよく発動させていました。また、敵を倒すと万札が飛び散る演出も今作ならではといった感じです(笑)
「神室町マネーアイランド」「蒼天堀水商売アイランド」が楽しすぎる
桐生編では5人の億万長者たちと物件を巡って争う「神室町マネーアイランド」が、真島編では5つのキャバクラと対決しながらナンバーワンのキャバクラを目指していく「蒼天堀水商売アイランド」が楽しめます。
やり込み要素が非常に多いので、シナリオをクリアした後にじっくりと楽しむのがオススメです。専用のシナリオもあったり、また、バトルスタイルのさらなる強化が可能になったりとボリュームが凄いんです。
特に「蒼天堀水商売アイランド」はただ単に経営でお金を稼ぐだけでなく、キャバ嬢の育成や衣装と体調管理も重要になってくるので、シュミレーションゲームとしても楽しめちゃうんです。
難しすぎる『ポケサー』
ミニ四駆を再現したポケサーことポケットサーキットが遊べるのですが、非常に難しいです(笑)
ポケサーとはマシンをカスタマイズしてレースで競うのですが、速すぎてもコースアウトするリスクがあったりと中々うまくいかないんですよ。裏ボスの亜門を出現させるにはこのポケサーを攻略しなければならないので、アクションがやりたい層にとっては、この難しさがちょっとストレスになってしまうかもしれません。それでもポケサーの出来自体は凄いです!
ちなみに、ポケサーのちびっこたちは龍が如く1で成長した姿で出てきます(笑)
おわりに
サブストーリーをやったりと寄り道しながらですが、クリア時間は50時間くらいでした。今作は前日譚として凄まじい完成度に仕上がっているので、シリーズをプレイしたことがある人は是非!初めての如くシリーズという方も、時系列的には一番最初の物語なので、問題なく遊べると思います。